【文庫本】篠原悠希(2017)『後宮に日輪は蝕す:金椛国春秋』KADOKAWA



※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:篠原悠希
発行年月日:2017年11月25日
出版社:KADOKAWA
大陸の強国、金椛国。後宮内の陰謀を暴いた遊圭の評判は、宮城内に広まった。しかも皇帝・陽元からは褒美として、妃嬪に加えるとの内示が!しかし女装で女官として勤める遊圭には不可能だし、後宮脱出未遂の無理がたたって療養中だしで絶体絶命。そんな中、彼が過ごす養生院で火災が起こる。一体、誰が…。そして陽元と謁見した遊圭は、売り言葉に買い言葉で、とんでもない約束をしてしまい!?中華ファンタジー、後宮編完結!! (Amazon.com より引用)




感想

★★★☆☆
図書館本

図書館の返却期限が迫っているので簡単感想で。

シリーズ第1作目の感想で韓ドラ『宮廷女官チャングムの誓い』みたいと書きましたが、今回は脈診や鍼治療まで出てきて、ますますチャングム……!と思いました(笑)
遊圭は皇帝の主治医にはならなかったけど。

可憐な少女のようだった1作目の頃から、背も伸びて体つきもだんだん男らしくなってきた遊圭。
女装するのも限界か……!?と、ハラハラし通しでした。
でも、それを隠すために火傷の細工をしたのには萎えたな。ハリウッド映画かよ( ̄▽ ̄)
いくらファンタジーでも、古代中国をモチーフにした世界に現代の技術を持ち込まれるとモヤモヤします。

そういえば「ばけもの好む中将」シリーズも、高枝切りばさみに激萎えして読むの止めたんだったなーと、ふと思い出しました。

それにしても、遊圭は族滅法のせいで過酷な運命に翻弄されることになったわけですが、法の廃止は案外あっさりでしたね。
廃止を巡って紆余曲折があると思っていたのになんだか拍子抜け(^^;)
ま、遊圭は男に戻れて良かったですね。
次巻からはお家復興に向けて動き出すのでしょうか?楽しみです。



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↓「金椛国春秋シリーズ」感想
『後宮に星は宿る』
『後宮に月は満ちる』
『後宮に日輪は蝕す』
『幻宮は漠野に誘う』
『青春は探花を志す』
『湖宮は黄砂に微睡む』
『妖星は闇に瞬く』
『鳳は北天に舞う』
『臥竜は漠北に起つ』
『比翼は万里を翔る』
外伝『月下氷人』





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