遺産相続が浮き彫りにする家族の恨み――山崎豊子『女系家族』
てっきり三姉妹VS妾の遺産相続争いかと思いきや、むしろ姉妹間の争いがメインなんですね。 矢島家の争いを読んでいると、不平等な待遇ってやっぱり人間関係を歪ませるんだな~と感じました。 遺産相続争い、現代の怪談、大阪の老舗……財産が多ければ多いほど、欲望もまた大きい。 大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目嘉蔵が亡くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、嘉蔵の隠し女の事まで認められていた。……遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。 ( Amazon.com より引用) 作品情報 『女系家族(上)(下)』 著者:山崎豊子 発行年月日:2002年4月20日 出版社:新潮社