遺産相続が浮き彫りにする家族の恨み――山崎豊子『女系家族』
てっきり三姉妹VS妾の遺産相続争いかと思いきや、むしろ姉妹間の争いがメインなんですね。
矢島家の争いを読んでいると、不平等な待遇ってやっぱり人間関係を歪ませるんだな~と感じました。
著者:山崎豊子
発行年月日:2002年4月20日
出版社:新潮社
図書館本
『女系家族』というタイトルのとおり、物語の中心にいるのは女性たち。
「葬式は派手に……お寺一杯に三百対の樒と花……それに白い新の布敷くのを忘れんといてや、白い布を……お経は、光法寺のお寺はん全部に読んでもろうて、百人供養にしてや……」
養子婿として長年矢島家の女たちに抑圧されてきた嘉蔵の苦悩が、この葬儀へのこだわりから見える気がします。いたましい。
次女の千寿にしたって総領娘の姉・藤代とあまりにも差をつけられて育っていますね。
そんな環境で育てば姉に対して嫉妬心を持つのも当然だと思います。
個人的に印象に残ったのは、三姉妹がそろって山林を相続したがったこと。
当時は山林って重要な財産だったんですね~
現代の感覚だと「山林なんかもらってどうするんだ?」って思いますけどね。今や国産の木材って売れないそうですし。
「胎児認知」の制度も当時はほとんど知られていなかったみたいだし、こういうところからも作品が書かれた当時と現在との違いを知れて興味深かったです。
女正月
遺言執行者
矢島家の争いを読んでいると、不平等な待遇ってやっぱり人間関係を歪ませるんだな~と感じました。
遺産相続争い、現代の怪談、大阪の老舗……財産が多ければ多いほど、欲望もまた大きい。
大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。その四代目嘉蔵が亡くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、嘉蔵の隠し女の事まで認められていた。……遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。 (Amazon.com より引用)
作品情報
『女系家族(上)(下)』著者:山崎豊子
発行年月日:2002年4月20日
出版社:新潮社
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感想
★★★★☆図書館本
『女系家族』というタイトルのとおり、物語の中心にいるのは女性たち。
「葬式は派手に……お寺一杯に三百対の樒と花……それに白い新の布敷くのを忘れんといてや、白い布を……お経は、光法寺のお寺はん全部に読んでもろうて、百人供養にしてや……」
養子婿として長年矢島家の女たちに抑圧されてきた嘉蔵の苦悩が、この葬儀へのこだわりから見える気がします。いたましい。
次女の千寿にしたって総領娘の姉・藤代とあまりにも差をつけられて育っていますね。
そんな環境で育てば姉に対して嫉妬心を持つのも当然だと思います。
個人的に印象に残ったのは、三姉妹がそろって山林を相続したがったこと。
当時は山林って重要な財産だったんですね~
現代の感覚だと「山林なんかもらってどうするんだ?」って思いますけどね。今や国産の木材って売れないそうですし。
「胎児認知」の制度も当時はほとんど知られていなかったみたいだし、こういうところからも作品が書かれた当時と現在との違いを知れて興味深かったです。
女正月
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遺言執行者
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