【文庫本】篠原悠希(2018)『幻宮は漠野に誘う:金椛国春秋』KADOKAWA
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:篠原悠希発行年月日:2018年4月25日
出版社:KADOKAWA
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感想
★★★★☆図書館本
前作で外戚族滅法を廃止させ、ようやく男子に戻れた我らが主人公・遊圭。
皇后の甥、皇太子の従兄として今を時めく星公子!のはずが……
お家復興どころか、再び女装させられて、しかも命がけの砂漠越えをする羽目に陥っていたのでした。
この西方への旅の描写がリアルで、砂漠を行く過酷さが臨場感をもって迫ってきました。
でも、病弱だった遊圭が、精神面だけじゃなくて体力面でもたくましく成長していて、しみじみと感じ入りましたよ。
出自からして、遊圭の将来は官僚だとばかり思っていたけど、ルーシャンが言ったように武官の道もあるのかも?!
私は基本的に頭脳派だったり策士タイプのキャラクターが好きなので、遊圭にはぜひとも文官として活躍してほしいと思っていましたが……兵法にも優れているようだし、軍師っていうのもカッコいいですよね。
何にせよ、加冠の儀を終えて、成人の仲間入りを果たした遊圭の今後が楽しみです。
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↓「金椛国春秋シリーズ」感想
『後宮に星は宿る』
『後宮に月は満ちる』
『後宮に日輪は蝕す』
『幻宮は漠野に誘う』
『青春は探花を志す』
『湖宮は黄砂に微睡む』
『妖星は闇に瞬く』
『鳳は北天に舞う』
『臥竜は漠北に起つ』
『比翼は万里を翔る』
『比翼は万里を翔る』
外伝『月下氷人』