【文庫本】篠原悠希(2017)『後宮に月は満ちる:金椛国春秋』KADOKAWA



※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:篠原悠希
発行年月日:2017年6月25日
出版社:KADOKAWA
大陸の強国、金椛国。一族が殉死となった悲劇の名門・星家の生き残り、遊圭は、女装し後宮で女官として勤めることに。薬膳の知識と教養を認められ、美貌の宦官・玄月に全てを知られながらも、手足として働くことになったのだ。今度の指令は、皇太后の娘・麗華の健康回復。彼女は引きこもりで厭世的な、かなりの難敵。しかしそれは影向きで、本当の任務は、麗華の母・皇太后の陰謀調査で…。中華後宮ファンタジー第2弾! (Amazon.com より引用)




感想

★★★☆☆
図書館本

あら?てっきり玄月は遊圭と対立するキャラだと思っていたけど……味方なのか?
まだハッキリしないけど、とにかく油断ならない相手であることは間違いないですよね。
皇帝との口論は、お芝居とは言え、本心でもあるのだろうし。
彼が出てくると話が面白くなります!

遊圭は後宮から逃れるはずが、内官になってしまって……(・・;)
これは単に皇帝が優秀な遊圭に興味を抱いただけ?それとも玄月が薦めたのか?
ま、豆漿飲んどけ(笑)


今回は明々が良かったなあ!
もともと頭の回転が速い子ではあったと思うけど、前作では文字もろくに読めなかったのに、今作では薬食士見習いとして大活躍だもんね〜。
何より、春までに明々を村に帰すという約束を果たせなかった遊圭に対して、悲しみをこらえて「今年の春とは、言わなかったものね」と言える器の大きさよ(T_T)
快活で賢くて優しくて……なんて良い子なの!こういうヒロインは大好きです。

そして作児が良いキャラしてるわー。好きだわー。
ポンコツだけど憎めない!また出てくるかしら(^^)



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↓「金椛国春秋シリーズ」感想
『後宮に星は宿る』
『後宮に月は満ちる』
『後宮に日輪は蝕す』
『幻宮は漠野に誘う』
『青春は探花を志す』
『湖宮は黄砂に微睡む』
『妖星は闇に瞬く』
『鳳は北天に舞う』
『臥竜は漠北に起つ』
『比翼は万里を翔る』
外伝『月下氷人』





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