【文庫本】綾辻行人(1992)『迷路館の殺人』講談社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:綾辻行人発行年月日:1992年9月15日
出版社:講談社
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感想
★★☆☆☆図書館本
いやいやいや……
「『智生(ともお)』という名は、男性にも女性にも当てはまる名前だ」
って、そりゃねーぜ( ̄▽ ̄)
字面も響きも男の名前やないかい!!
と思っていたけど、ググってみたら智生という名の女性は本当にいるらしい。
全国の智生さん、すみません。
……
うーん。でもやっぱりなー。
これが「しのぶ」「かおる」辺りだったらスッキリ受け入れられた気がするけど、「ともお」が女性の名前というのは今一つピンとこない。(私、「あきら」もダメだわ。)
そういえば検索してヒットした智生さんは昭和生まれと思われる人たちばかりだったな。
名前って時代ごとの流行があるから、この手の性別誤認トリックもだんだん通用しなくなるかも?(ちなみに私は平成初期生まれ。)
あと、絨毯に付着した血が生理の血だったっていうのも何だかなー。
履いていたのがスカートで、べったりしゃがみこんだとしても……絨毯にまで血が付くかな?
スカート履くときって、めくれてもいいように下着のパンツの上にフリルパンツとか履くじゃないですか。
だから生理の血が絨毯まで染み込むって考えにくいんですけど。
私、あれは桂子が犯人で、絨毯の血も妊娠していた桂子が不正出血したんだろうと思っていたのですが……大ハズレでした(^_^;)
それはさておき……
そもそもさ、宮垣葉太郎の遺産って十何億かあるんでしょ。遺留分だけでも結構な額になるんじゃないの?
なのに5人も(あ、宮垣も入れたら6人か)殺す必要ある?
動機の面でも、うーんって感じ。
……
そんなこんなで正直あまり納得できる結末ではなかったのですが、最後の最後は面白かった!
作中作中の島田じゃないけど、「少々アンフェアだろうが、最後で派手に引っくり返してくれればそれで全て許せてしまう」!
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