【単行本】中山七里(2011)『要介護探偵の事件簿』宝島社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:中山七里発行年月日:2011年10月21日
出版社:宝島社
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感想
★★☆☆☆図書館本
なんだかなー。
『さよならドビュッシー』のスピンオフ作品ということで楽しみにしていたのですが……
冒頭から主人公の香月玄太郎にドン引きしました。
『さよならドビュッシー』ではちょっと口は悪いけど家族思いのいいおじいちゃん、という印象を抱いていたのに……
いや、家族思いなのは確かにその通りだったけど……
あれは口が悪いで済ませられるレベルじゃない。恫喝やん。
料亭での従業員への罵倒といい、警察への高圧的な態度といい……
他人への思いやりはないのに、孫娘には甘々って……。
どんなに根はいい人なんだと言われても、気分次第で怒鳴り散らす人を好きにはなれません。
しかも、介護者・みち子は『さよならドビュッシー』で、自分の勝手な思い込みからルシアを殺そうとした人だし。
短編集だからサクサク読めるかなーと思っていたのに、読み始めてすぐに玄太郎が嫌いになったので、なかなかページをめくる手が進まなかったです。
主人公に感情移入できるかどうかって大事なのね、と実感しました。
★1つにしようか迷ったのですが、「要介護探偵の生還」は面白かったので★2つで。
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