【単行本】伊吹有喜(2012)『なでし子物語』ポプラ社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:伊吹有喜発行年月日:2012年11月10日
出版社:ポプラ社
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感想
★★★★★図書館本
なんて温かくて優しい物語なんだろう。
耀子と立海、そして照子―それぞれに孤独を抱えた3人が出会い、心を通わせていく姿に、ときに楽しくなったりときに涙したり…
読み終わった後にはなんだか優しい気持ちになり、また、自分も精一杯毎日を生きなくては!と思いました。
青井先生は素敵な先生だな。
辛いことがあっても、「どうして」と自分を責めるのではなく「どうしたら」と前に進むことを考えることを教えてくれた青井先生。
一朝一夕でできることではないですが、きっと耀子はもう大丈夫。
耀子や立海の成長を通して、自分も強くなれた気がします。
「自立、かおを上げて生きること」
「自律、うつくしく生きること、あたらしいじぶんをつくること」
私が通っていた高校でも「自立と自律」をスローガンとして掲げていたけれど、これはなかなかに難しい。
自らを律するというのは、どんな自分になるのか自分で選んで生きていくことなのだと改めて気づかされました。
この本に、青井先生に出会えたことに感謝。
(どうでもいいけど、耀子の小学校の先生と、改心する前のハム兄弟の父親は嫌いだ。)
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