【文庫本】島田荘司(1987)『占星術殺人事件』講談社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:島田荘司発行年月日:1987年7月15日
出版社:講談社
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感想
★★☆☆☆図書館本
『人形館の殺人』にちらっと出てきたので読んでみました。
綾辻行人さんと同じ本格ミステリーの作家さんの作品ということで期待していたのですが……
私にはいま一つだったかなあ。
面白かったことは面白かったけど、非常に読みにくかったです。
梅沢平吉の手記をはじめ、占星術に関する説明がもう長すぎて……
文字の羅列をただ眺めているだけって感じで、内容がちっとも頭に入ってこなかった。
前半つまらなくてパラパラ読み流していたので、後半になってようやく面白くなってきても登場人物がよく分からなかったり(汗)
読んでいて、あれ?この人誰だっけ?みたいなことが何度もありました。
あと、トリックについてなのですが……
まんま金田一少年じゃないですか!!!
実は私、小学生のころ、漫画『金田一少年の事件簿』が好きで単行本を集めていまして。
もう20年近く前のことになるので内容は全くと言っていいほど覚えていませんが、それでも「オペラ座館」と「異人館村」のエピソードだけは衝撃が強くて、今でも記憶に残っているのです。
なのでアゾート殺人に関してはすぐにトリックも犯人も分かってしまいました(汗)
動機まではさすがに分からなかったけど。
読み終わってから調べてみたら、『金田一少年の事件簿』が『占星術殺人事件』を
トリックについては作者の島田荘司さんもかなりの自信を持っていたようなので、どうせなら何の情報もなしにこの作品を読みたかった気はするけど……
最初に書いたように私にはとても読みづらい文章だったので、それで楽しめたかというと……やっぱり微妙かな( ̄▽ ̄)
正直、流用云々抜きにしても、金田一の方が面白かったなーと思うダメ読者なのでした。
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