【単行本】中山七里(2013)『いつまでもショパン』宝島社

いつまでもショパン (『このミス』大賞シリーズ)



※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:中山七里
発行年月日:2013年1月24日
出版社:宝島社
ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生した。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し…。 (Amazon.com より引用)




感想

★★★☆☆
図書館本

今回の舞台はショパンコンクール!
ちょうどNHKで「ピアノの森」再放送中ですからね。アニメのことを考えながら読んでいました。

[まとめ買い] ピアノの森


カイたちの世界ではこんな事件絶対に起きないだろうけど(^^;)

今回は敵がテロリストということでスケールが大きいです。
その割にページのほとんどが演奏の描写に割かれているので、謎解き要素は薄め。(このシリーズに関しては、やはりというべきかもしれないけど。)
犯人に繋がるヒントもあまり提示されていなかったように思うので、終盤にいきなり犯人の正体が暴かれたときは唐突に感じました。
私、てっきりヤンの父親が犯人だと思っていたので(汗)

炎や煙が上がる場面は、京アニの事件を連想しちゃって読むのが辛かったな。
動機が何であれ、テロは決して許せないですね。

……

しかし岬先生ってば、本当に何でもできるのね〜
ポーランド語はペラペラだし、ショパンコンクールはファイナルまで進んじゃうし、テロリストを捕まえて、最後には紛争まで止めちゃうんだもんなあ。
カッコいいけど……ひねくれ者の私は、岬先生が凄すぎてかえって興ざめしたわ( ̄▽ ̄;)


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↓「さよならドビュッシーシリーズ」感想
『さよならドビュッシー』
『おやすみラフマニノフ』
『要介護探偵の事件簿』
『いつまでもショパン』
『どこかでベートーヴェン』
『もういちどベートーヴェン』
『合唱 岬洋介の帰還』







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