【文庫本】綾辻行人(2012)『時計館の殺人<新装改訂版>(下)』講談社

時計館の殺人〈新装改訂版〉(下) 館シリーズ (講談社文庫)



※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:綾辻行人
発行年月日:2012年6月15日
出版社:講談社
館に閉じ込められた江南たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か?凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章!第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。 (Amazon.com より引用)




感想

★★★☆☆
図書館本

『時計館の殺人<新装改訂版>(上)』の続き。
なんか……スケールが大きすぎて何が何やら( ̄▽ ̄)
塔が崩壊するとか映画かよ、と突っ込んでしまった。

壁がどうとか部屋の位置がどうとか、そういう細かいことを気にしながら読むのは苦手なので、時計塔の石壁がガラス窓に変わる場面なんかは「へぇー。石の壁なんかあったんだー」てなもんです(^^;)
けど、色とりどりの光が射し込む様子は綺麗だなーと思いました。映像で見たいな。

トリックに関しては、やっぱり旧館だけ時間の進み方が違う、というものでしたね。
(わーい!当たったー!由季弥=永遠は大外れでした。笑)

旧館では外の世界の50分が1時間だった。
でも、それが単に、犯人が今回の殺人事件のアリバイ作りのために仕掛けたわけではない、というのにはビックリですよ。
館が建てられたそのときから、館の時間の流れそのものが違っていたとは……

それもこれも、全ては余命宣告された愛娘が16歳の誕生日を迎えられるように。
愛と狂気とは紙一重なのか。

……とにかく江南くんが無事でよかったです。
島田さんの頼もしさよ。


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↓「館シリーズ」感想
『十角館の殺人<新装改訂版>』
『水車館の殺人』
『迷路館の殺人』
『人形館の殺人』
『時計館の殺人<新装改訂版>(上)』
『時計館の殺人<新装改訂版>(下)』
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