【文庫本】綾辻行人(2012)『時計館の殺人<新装改訂版>(下)』講談社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:綾辻行人発行年月日:2012年6月15日
出版社:講談社
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感想
★★★☆☆図書館本
『時計館の殺人<新装改訂版>(上)』の続き。
なんか……スケールが大きすぎて何が何やら( ̄▽ ̄)
塔が崩壊するとか映画かよ、と突っ込んでしまった。
壁がどうとか部屋の位置がどうとか、そういう細かいことを気にしながら読むのは苦手なので、時計塔の石壁がガラス窓に変わる場面なんかは「へぇー。石の壁なんかあったんだー」てなもんです(^^;)
けど、色とりどりの光が射し込む様子は綺麗だなーと思いました。映像で見たいな。
トリックに関しては、やっぱり旧館だけ時間の進み方が違う、というものでしたね。
(わーい!当たったー!由季弥=永遠は大外れでした。笑)
旧館では外の世界の50分が1時間だった。
でも、それが単に、犯人が今回の殺人事件のアリバイ作りのために仕掛けたわけではない、というのにはビックリですよ。
館が建てられたそのときから、館の時間の流れそのものが違っていたとは……
それもこれも、全ては余命宣告された愛娘が16歳の誕生日を迎えられるように。
愛と狂気とは紙一重なのか。
……とにかく江南くんが無事でよかったです。
島田さんの頼もしさよ。
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