【新書】綾辻行人(2004)『暗黒館の殺人(上)』講談社

暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)



※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報


著者:綾辻行人
発行年月日:2004年9月5日
出版社:講談社

九州の山深く、外界から隔絶された湖の小島に建つ異形の館―暗黒館。光沢のない黒一色に塗られたこの浦登家の屋敷を、当主の息子・玄児に招かれて訪れた学生・中也は、“ダリアの日”の奇妙な宴に参加する。その席上、怪しげな料理を饗された中也の身には何が?続発する殺人事件の“無意味の意味”とは…?シリーズ最大・最深・最驚の「館」、ここに落成。 (Amazon.com より引用)




感想

★★☆☆☆
図書館本

な、長かった…。

いや、文庫版では四分冊されている長編小説だから長いのは当然なのですが…
とにかく退屈で退屈で( ̄▽ ̄;)

図書館から借りてきたとき、その分厚さに一瞬読むのを躊躇ったのですが、いざ読み始めても全然物語の世界に入り込めない。
島田さん(鹿谷先生と呼ぶべき?)は出てこないし、登場人物が多すぎて前半はページのほとんどが人物紹介に費やされていたように思うし、何より視点がコロコロ変わるもんだから、誰視点で話が進んでいるのか、そして時系列もよく分からなくて読みにくいったらありゃしない。
面白くないわけじゃないし続きも気になっていたけど、なかなか読む気が起こらず、何度も読むのを中断して、一週間ほどかけてやっとこの上巻を読み終えたのでした。
途中からはほぼ流し読みでしたが(^^;)

それでも2/3を過ぎたあたりから徐々に面白くなったかな?
私は大の虫嫌いなので、ラストの頭蓋骨から蜈蚣が出てくる場面はゾッとしました。
下巻でもっと面白くなることを期待します!

そういえば、「江南」の読み方って私の中では「えなみ」一択なので、作中に一発で「かわみなみ」と読む人がいたことに驚きました。
(これも伏線ぽいけど…どうなんだろう。)


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↓「館シリーズ」感想
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