【単行本】ブリギッテ・ハーマン(2001)『エリーザベト―美しき皇妃の伝説・上巻』(中村康之訳)朝日新聞社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:ブリギッテ・ハーマン訳者:中村康之
発行年月日:2001年12月5日
出版社:朝日新聞社
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感想
★★★★★図書館本
まだ上巻しか読んでないけど、分かりやすくて面白いオーストリア皇后・エリザベートの伝記でした!
(この本では「エリーザベト」と呼ばれていますが、慣れないので「エリザベート」で。)
エリザベートがいかに感受性が強く、またそのせいで宮廷生活に馴染めなかったということが、彼女が書いた手紙や詩、彼女を取り巻く人々の証言から読み取ることができます。
それらを読む限りでは、エリザベートって当時としてはとても進んだ、近代的な考えの持ち主だったんだなーという気がします。
彼女は詩人として後世に名を残したかったようですが、著者が彼女の詩をそれほどのものではないとバッサリ言い切っていたのが、なんとも切ない気持ちになったり(^^;)
私がエリザベートに興味を持ったのは、昨年の宝塚歌劇のミュージカル『エリザベート』がきっかけ。今年は東宝版も観ました。
この本には当時の世界情勢や、エリザベートの家系についてなどの説明もあるので、読んでおくとミュージカルに対する理解も深まりそうです。
ミュージカルでは完全に皇太后・ゾフィーの取り巻きだったグリュンネ伯爵が、史実ではエリザベートと良好な関係を築いていたことにビックリ!
反対に、父・マクシミリアンとは徐々に折り合いが悪くなっていったようで、それにはショックを受けました。(だってあのコルフ島のシーンが……!涙)
エリザベートの美容崇拝はミュージカルの歌詞どおりで面白かったです。卵の白身にコニャックを3杯~♪
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