【文庫本】田中芳樹(2019)『戦旗不倒:アルスラーン戦記15』光文社


※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:田中芳樹
発行年月日:2019年11月20日
出版社:光文社
十六翼将のうち四人を失ったアルスラーン。だが、若き王に悲しみに沈んでいる暇はなかった。パルスへの侵攻を虎視眈々と狙うミスル、マルヤムら周辺国。魔軍を率い、チュルク国でパルス蹂躙の機をうかがう魔将軍イルテリシュ。そして、ついに身体を手に入れた蛇王ザッハークの脅威が迫る!待ち受ける悲劇の予感をはらみながら、急展開する衝撃の第十五弾! (Amazon.com より引用)


感想

★★★☆☆
図書館本

えーっ!ナ、ナルサス……。

そりゃ人間いつかは死ぬものだし、ましてや戦の最中なわけだから、死ぬのも仕方ないけどさ。
『暗黒神殿』で死亡フラグも立っていたことだし。)
それでも、ダリューンとナルサスだけは最期までアルスラーンのお供をするものだとばかり思っていたから、予想外の出来事に呆気に取られました。
ミスル国を追われて破れかぶれになったヒルメスにやられて……っていうのがまたやるせない(T_T)

あ、あとアルフリードも。
ナルサスに関しては、彼の頭脳あってのパルス国だから、退場もやむを得ないとは思うけど、何もアルフリードまで道連れにしなくたっていいじゃんね。
私、なんだかんだアルフリードはエラムとくっついて、アルスラーンや十六翼将の物語を後世に伝える役割を担っているキャラだと思っていたのになあ。

仁木英之氏の解説で、著者が「皆殺しの田中」と呼ばれていることを知って、ちょっと笑ってしまいました(;^ω^)
うんうん。前巻から容赦ない殺しっぷりです。
でも解説で指摘されていたとおり「歴史は続いていく」わけで。
残されたアルスラーンたち一行の行方を見守ることとします。


↓「アルスラーン戦記」シリーズ感想
『王都炎上:アルスラーン戦記1』
『王子二人:アルスラーン戦記2』
『落日悲歌:アルスラーン戦記3』
『汗血公路:アルスラーン戦記4』
『征馬孤影:アルスラーン戦記5』
『風塵乱舞:アルスラーン戦記6』
『王都奪還:アルスラーン戦記7』
『仮面兵団:アルスラーン戦記8』
『旌旗流転:アルスラーン戦記9』
『妖雲群行:アルスラーン戦記10』
『魔軍襲来:アルスラーン戦記11』
『暗黒神殿:アルスラーン戦記12』
『蛇王再臨:アルスラーン戦記13』
『天鳴地動:アルスラーン戦記14』
『戦旗不倒:アルスラーン戦記15』
『天涯無限:アルスラーン戦記16』



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