【文庫本】田中芳樹(2016)『魔軍襲来:アルスラーン戦記11』光文社


※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:田中芳樹
発行年月日:2016年8月20日
出版社:光文社
王都エクバターナの街で、アルスラーンとエラムが魔物に襲われる。蛇王ザッハークの魔の手は確実に忍び寄っていた。一方、ミスル国で玉座を狙い雌伏するヒルメスは、美しき孔雀姫・フィトナと運命的に出会う。彼女の腕には謎の銀の腕環が…。そして魔の山デマヴァントに閉じこめられたクバードたちの運命は!?パルスの新たな歴史が動きだすシリーズ第十一弾! (Amazon.com より引用)


感想

★★★★☆
図書館本

パリザード、レイラに続き、銀の腕環を持つ女性がもう一人現れました。
ミスル国王に献上された孔雀姫フィトナ。
「どうせいやな男のものになるのなら、身分の高い男のほうがまし。できるなら国王がいい。たかが街の金持ちなどに、自分を安売りしてたまるものか」
自分の美しさを最大限利用して、ミスル国を自分のものにしようと野心を燃やす女。
あでやかで快闊で、才気があって……
いいわー!彼女、めっちゃ私の好みです!

そんな彼女が出会った男が「客将軍クシャーフル」ことヒルメス。
二人はともにミスルを滅ぼし新王朝を建てようと手を結ぶことにしたのでした。
正直、アルスラーン陣営よりこっちの方が面白くなりそうでワクワクしています(笑)

あ、あとマルヤム国の新国王となったギスカール陣営もね。
てっきりパリザードがギスカールの寵姫になって国を動かす展開になるのかと思いきや、それはミスル国でヒルメスとフィトナが担うことに。
パリザードをあっさりドン・リカルドに奪われたオラベリアはお気の毒でした(笑)



↓「アルスラーン戦記」シリーズ感想
『王都炎上:アルスラーン戦記1』
『王子二人:アルスラーン戦記2』
『落日悲歌:アルスラーン戦記3』
『汗血公路:アルスラーン戦記4』
『征馬孤影:アルスラーン戦記5』
『風塵乱舞:アルスラーン戦記6』
『王都奪還:アルスラーン戦記7』
『仮面兵団:アルスラーン戦記8』
『旌旗流転:アルスラーン戦記9』
『妖雲群行:アルスラーン戦記10』
『魔軍襲来:アルスラーン戦記11』
『暗黒神殿:アルスラーン戦記12』
『蛇王再臨:アルスラーン戦記13』
『天鳴地動:アルスラーン戦記14』
『戦旗不倒:アルスラーン戦記15』
『天涯無限:アルスラーン戦記16』






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