【文庫本】田中芳樹(2007)『銀河英雄伝説1 黎明篇』東京創元社


※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:田中芳樹
発行年月日:2007年2月23日
出版社:東京創元社
銀河系に一大王朝を築きあげた帝国と、民主主義を掲げる自由惑星同盟が繰り広げる飽くなき闘争のなか、若き帝国の将“常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟が誇る不世出の軍略家“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーは相まみえた。この二人の智将の邂逅が、のちに銀河系の命運を大きく揺るがすことになる。日本SF史に名を刻む壮大な宇宙叙事詩、星雲賞受賞作。 (Amazon.com より引用)


感想

★★★★☆
図書館本

いやー、ついに手を出してしまいましたよ。『銀英伝』シリーズ!
銀英伝といえば2度のアニメ化、舞台化もされている大人気SF小説。
私もノイエ銀英伝の方は数話見たことがあります。面白かったのに配信期間内に見終えることができなかったんですよね( ;∀;)

『アルスラーン戦記』シリーズが面白かったので銀英伝も気にはなっていたのですが、大長編だしなーと尻込みしていました。
幸いにも(?)、図書館ではいつも第1巻が貸出中になっていたので読まずに済んでいたのですが、先日ふと銀英伝コーナーを見ると第1巻が置いてあるじゃないですか!
他にも読みたい本はたくさんあるし……と葛藤しつつ、読みたい気持ちには抗えず、とうとう借りてしまったのでした。

そして読み始めたら案の定止まらない/(^o^)\

ラインハルトvsヤン・ウェンリーの頭脳合戦にハラハラドキドキさせられっぱなしです。

わが部隊は現在のところ負けているが、要は最後の瞬間に勝っていればいいのだ
貴官の勇戦に敬意を表す、再戦の日まで壮健なれ

二人ともカッコいいー!!!
やっぱりこの二人の天才がいてこそ!ですよね。

しっかし……ラインハルトは本当に美しい人なんだなあ。
アニメ(ノイエ版)だとヤンもイケメンだし、何だったら登場人物みんな美男美女に描かれているから、ラインハルトの容姿については特に何も感じてなかったのですが、原作小説を読むとラインハルトとその姉・アンネローゼの美貌が際立っているのでビックリしました。
キルヒアイスがこの姉弟にたちまち魅了されたのも無理はない。


そんなラインハルトから、アンネローゼを奪ったために激しい憎しみを向けられることになった皇帝陛下。
ラインハルトに滅ぼされることを、どこか期待していたようにも思えた陛下でしたが……1巻でもう死んでしまったよ。
それも病気で。
これでラインハルトにとってフリードリヒ4世は永遠に勝てない存在になってしまったわけだ。虚しいな。


↓「銀河英雄伝説」シリーズ感想
『銀河英雄伝説1 黎明篇』
『銀河英雄伝説2 野望篇』
『銀河英雄伝説3 雌伏篇』
『銀河英雄伝説4 策謀篇』
『銀河英雄伝説5 風雲篇』
『銀河英雄伝説6 飛翔篇』



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