【文庫本】シェイクスピア(2002)『ハムレット』(野島秀勝訳)岩波書店
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:シェイクスピア訳者:野島秀勝
発行年月日:2002年1月16日
出版社:岩波書店
|
感想
★★★★★図書館本
何ヶ月か前にGYAO!で『絶園のテンペスト』を見ましてね。
すっかり愛花に影響されて『ハムレット』と『テンペスト』を図書館から借りてきました(笑)
有名作品だし、子どものころ児童書で読んでいるはずなのであらすじは知っていましたが、それでもストーリーにぐいぐい引きつけられて、夢中になって読みましたよ~。
名作が名作たる所以でしょうね。
復讐のために狂人を装っているうちに、本当に狂気に染まっていくかのようなハムレットにはゾクゾクしました。
この作品の名文句といえば「生きるか、死ぬか、それが問題だ。」でしょうが……
絶テンを見た後だとやっぱり、第1幕第5場「世の中の関節は外れてしまった。ああ、なんと呪われた因果か、それを直すために生れついたとは!」に興奮しました!
本当に、ハムレットは何という運命の元に生まれてしまったのか(T_T)
アニメを見ていたときは「世の中の関節」って何のこっちゃ?って感じでしたが、この本で「自分を哀れな接骨医に見立てているハムレットの自己諧謔」だと解説されていて納得。
第5幕第1場「たとえ幾千幾万の兄があり、その愛情すべてを寄せ集めたとしても、おれ一人のこの愛には到底、およぶまい……」もアニメで聞いた記憶があるので、オフィーリア埋葬の場面は印象に残りました。
というか、オフィーリアがただただ哀れで気の毒で……。
そういえば、『名画の謎:対決篇』にも載っていたミレイの《オフィーリア》は、父を殺されて狂ったオフィーリアが溺死していく様を描いたものですね。
王妃が語るオフィーリアの死に様は、まさにこの絵のように夢を見ているように美しくて、この物語の中で一番好きな場面かもしれません。
誰一人として救われない悲劇的な結末にも関わらず、美しい物語だったなーと、心からそう思いました。
にほんブログ村