【単行本】谷瑞恵(2019)『めぐり逢いサンドイッチ』KADOKAWA


※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:谷瑞恵
発行年月日:2019年5月17日
出版社:KADOKAWA
靭公園にある『ピクニック・バスケット』は、開店して三年を迎える手作りサンドイッチの専門店。蕗子が、姉の笹子―笹ちゃんのこの店を手伝いはじめて、半年になる。笹ちゃんは店を訪れた人たちの、具材への思いや記憶、そして物語をやさしくパンにはさんで、誰が食べてもなつかしいような新しいような、そんなサンドイッチをつくっているのだ…。おっとりした姉としっかり者の妹、店を訪れる個性的な人々―常連客の小野寺さんやパン職人の川端さん―が織りなす、優しくも愛おしい物語。 (Amazon.com より引用)


感想

★★★★★
図書館本

続きものと知らずに『語らいサンドイッチ』を先に読んでしまったので、遡って一作目を読みましたが、やっぱり笹ちゃんが作るサンドイッチが美味しそう!これに尽きる!
笹ちゃんって本当に人のことをよく見ていて、その人の心を温かく包み込んでしまうんだなあ。
小野寺さんが笹ちゃんをふわふわの白いパンに例えるのもよく分かります。
そして、その笹ちゃんのことが大好きで、そばで彼女を見守って支えている蕗ちゃんも一生懸命で素敵。
そんな仲良し姉妹の笹ちゃん蕗ちゃんでも、血がつながっていないからという理由で、お互いに心のどこかで遠慮してしまっていたのがちょっと寂しいなーと思っていたから、「おそろいの黄色いリボン」のおかげで二人がまためぐり逢えたことに、胸がジーンとしました。

余談ですが、卵焼きのサンドイッチが関西では昔からある定番のものだと知ってびっくり!
大阪生まれ大阪育ちの私にとっても、タマゴサンドといえばゆで卵をマヨネーズで和えたものだけどなー。
むしろ厚焼き玉子をはさんだサンドイッチは、最近できた変わり種だと思っていました(^^;)
あー。タマゴサンド食べたい~~!!!



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