【単行本】篠綾子(2016)『紫式部の娘。賢子がまいる!』静山社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:篠綾子発行年月日:2016年7月7日
出版社:静山社
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感想
★★☆☆☆図書館本
『在原業平歌解き譚 月蝕』の篠綾子さんの作品。
カバーイラストからして明らかに小中学生向けの小説だったので、いい年した大人が読むものじゃないよなーと思いつつ、平安モノ好きなので借りてしまいました。
(こんなときに限って自動貸出機がエラーで使えず、窓口で借りる羽目になったのでちょっと恥ずかしかったです。笑)
紫式部の娘・賢子といえば百人一首にも歌が採られていて、「大弐三位」の名で知られていますが、これはまだ彼女が出仕したばかりの、「越後弁」と呼ばれていたころのお話。
彼女は内向的だった母・紫式部と違って、快活な人物だったと言われていますが……
それにしてもこの本の賢子は……生意気すぎてちっとも可愛げがない!
中将君たちを引き連れて小式部を脅そうとした場面とかドン引きでしたわ( ̄▽ ̄)
その点、小式部は余裕があって良かった!
まあでも、賢子の上昇志向の強さは好きよ。
面白くなかったわけではないので、続きも読んでみようかな。
●後日追記
続編も読んだけどやっぱりビミョー。(篠綾子『紫式部の娘。賢子はとまらない!』)
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