【単行本】村上リコ(2017)『図説 英国社交界ガイド:エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活』(ふくろうの本)河出書房新社


※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:村上リコ
発行年月日:2017年1月30日
出版社:河出書房新社
訪問、カード、茶会、正餐、舞踏会…19世紀の英国で、中流階級のレディが「エチケット」を武器に乗り出した社交生活。礼儀ともてなしの壁の向こうに彼女たちが見たものは? (Amazon.com より引用)



感想

★★★★★
図書館本

ひぇ〜〜〜
人脈を広げたいときに共通の知人の「紹介」が必要なのはまあ当然だろうなって感じだけど、紹介してもらったその先のステップもマナーだらけで頭がこんがらがる!
訪問の際は「訪問カード」が必須で、でもその訪問カードは決して対面で相手に渡してはいけなくて、帰り際にさり気なく訪問先に残すもの……。

それだけでもややこしいのに、そのカードをどこに置くかで社交界にふさわしい人間かどうか判断されてしまうというのだから、気を抜けない!

互いの家を訪問し合って親交を深めるのは主に女性の役割だったそうで、英国レディは夫や息子の社交界での地位を高めるために、完璧なエチケットを求められていたというわけですね。
『図説 英国執事』を読んだときも感じたことだけど、使用人だけじゃなくて、奥様も本っっ当に大変だ( ̄▽ ̄;)



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↓「ふくろうの本シリーズ」感想
加藤雅彦『<新装版>図説 ヨーロッパの王朝』
村上リコ『図説 英国執事:貴族をささえる執事の素顔』
村上リコ『図説 英国貴族の令嬢』
村上リコ『図説 英国社交界ガイド:エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活』





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