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誰にでもできることを、誰にもできないくらいやろう――前野ウルド浩太郎「孤独なバッタが群れるとき 『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1」

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飛行機がバッタの群れに巻き込まれたら、バッタが機体の隙間に潜り込んでエンジンが止まるかもしれないってマジで!? 空から殺虫剤撒いて駆除すりゃいいじゃんって思ってたけど、バッタって思いのほか厄介なんだな… 『呪術廻戦』芥見下々先生おすすめ! 第4回いける本大賞を受賞した名著が新書で登場! 【「新書版まえがき」より】 現在、私はバッタ博士としてアフリカでサバクトビバッタと格闘している。その模様は『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)に綴っており、本作は、それよりも前のバッ タ博士になろうかどうか思い悩みつつ、修業に明け暮れた頃に焦点を当てている。まさに「エピソード1」となる。今となっては気恥ずかしいが、青春の日々を、ひたすらバッタだ けを見つめることに捧げた青年が織りなすエピソードに、貴方をいざないたい。 ( Amazon.com より引用) 作品情報 『孤独なバッタが群れるとき 『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1』 著者:前野ウルド浩太郎 発行年月日:2022年5月30日 出版社:光文社

日本人はもっと魚を食べよう――川本大吾『美味しいサンマはなぜ消えたのか?』

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子どものころ、間違ってサンマのはらわたを食べてしまったせいで、大のサンマ嫌いになった私。 小骨も多くて食べにくいし、どうしてこんな魚が秋の味覚として人気なのかサッパリ理解できなかったなー。 大人になってようやく美味しさが分かるようになったというのに、肝心の「美味しいサンマ」は消えてしまったという… 深刻な大不漁、超高値、外国産のシェア拡大――。取材歴30年以上の「さかな記者」が明かす、日本の漁業・水産業が衰退している訳。 ( Amazon.com より引用) 作品情報 『美味しいサンマはなぜ消えたのか?』 著者:川本大吾 発行年月日:2023年12月20日 出版社:文藝春秋

孤独と抵抗を静かに語る言葉たち――劉霞(リュウ・シア)『毒薬』

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この本が発売された2018年3月時点では著者はまだ北京で軟禁状態に置かれていたようですが、同年7月に軟禁を解かれドイツへ出国。 さらに今年7月からは日本に滞在しているそうで… 『私は外務省の傭われスパイだった』 を読んだばかりということもあって、日本も危ないんじゃ?と心配になってしまいます。 劉霞から劉暁波へ、詩集『牢屋の鼠』への返歌。 一匹の魚、一羽の鳥となった劉暁波への切なくかなわぬ恋文。 劉暁波に与え続けた同志としてのエール。 劉暁波亡きあとも生きるための薬である。 ( Amazon.com より引用) 作品情報 『毒薬』 著者:劉霞 訳・編者:劉燕子・田島安江 発行年月日:2018年3月2日 出版社:書肆侃侃房

バッタ研究にかける情熱に圧倒される――前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』

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著者が『ファーブル昆虫記』に感銘を受けて昆虫学者を目指すところまでは理解できる。 でも…「バッタに食べられたい」ってどういうこと!? バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。 それが、修羅への道とも知らずに……。『孤独なバッタが群れるとき』の著者が贈る科学冒険ノンフィクション! ( Amazon.com より引用) 作品情報 『バッタを倒しにアフリカへ』 著者:前野ウルド浩太郎 発行年月日:2017年5月20日 出版社:光文社

日本の弱腰外交を突きつける一冊――原博文『私は外務省の傭われスパイだった』(茅沢勤訳)

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タイトルからして衝撃的。 「スパイもののノンフィクション?ちょっと小説っぽくて面白そう」くらいの軽い気持ちで読み始めましたが、読み進めるうちに全然そんな軽い話ではないと息をのみました。 筆者は中国残留孤児2世で外務省の元対中国スパイ。 96年に中国国家安全省に逮捕され、懲役8年の判決を受けた。外務省は彼を見捨てた。 「日本のスパイ活動」と「中国の監獄」という数奇な実体験の書き下ろし。 ( Amazon.com より引用) 作品情報 『私は外務省の傭われスパイだった』 著者:原博文 翻訳:茅沢勤 発行年月日:2008年5月19日 出版社:小学館