【単行本】安萬純一(2019)『滅びの掟:密室忍法帖』南雲堂


※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:安萬純一
発行年月日:2019年6月3日
出版社:南雲堂
伊賀の忍びの里に服部半蔵から五人の甲賀忍者の殺害指令が下された。指名された五人の忍者は甲賀の里に向かうが、甲賀の里にも同じような命令が届いていた。忍者同士による殺し合いが始まるが、その頃里では次々村人が殺される事件がおきていた。次々と斃れていく仲間たち、その背後に蠢く陰謀とは? (Amazon.com より引用)


感想

★★★☆☆
図書館本

忍者かあ。子どもの頃はよく忍たま乱太郎見てたなー。
懐かしー。

……と、まあ私の忍者に対する認識はこんなもんなので、この本にもそれほど興味があったわけじゃないんだけど、これがなかなか面白かったです。
人ひとり殺すために小屋を建てて、あろうことかその小屋ごと持ち上げて(!)崖に落とすとか、普通だったらオイオイとツッコみたくなるトリックも、忍者同士のバトルだからと思うと、まあそういうこともあるか……とすんなり受け入れられたし。
忍法とミステリーがうまく融合していたように思います。
忍者バトルと並行して起きる伊賀の里の連続殺人はちょっと詰め込みすぎな印象。
おかげで終盤はシリアスな展開になってちと残念。
前半の忍者バトルのエンタメ感とか結構好きなので、その勢いのまま一気に駆け抜けてほしかったです。



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