【単行本】宮木あや子(2010)『ガラシャ』新潮社



※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。

作品情報

著者:宮木あや子
発行年月日:2010年11月20日
出版社:新潮社
嫁いだ後にはじめての恋を知った玉子はガラシャと名を改め、異国の神に祈り続ける。彼女に献身的な愛を捧げる侍女・糸もまた、報われぬ愛に身をこがし…戦国に散った細川ガラシャとその父・明智光秀、夫である細川忠興、舅の幽斎―想えば想うほどすれ違う恋人たちを描く渾身の恋愛長編。 (Amazon.com より引用)




感想

★★★☆☆
図書館本

先月、配信で初めて刀ステを見たんですけど、それでガラシャ様に興味を持ちまして(^^)

刀ステではガラシャ様と忠興様の愛憎入り混じる夫婦の切ない物語に感動しましたが、この本でも、この夫婦の拗れに拗れた関係がなんとも哀しくて、胸がいっぱいになりました。
正直、これまではなぜガラシャがキリスト教を信仰するようになったのかイマイチ理解できなかったのですが、運命に翻弄されるしかなかった戦国女性の生き方を思うと、キリスト教に救いを求めた彼女の気持ちが分かる気がします。

ただ……この小説はガラシャというよりマリアの物語だったかな(^^;)
まさに命がけで女主人に仕えたマリア、素敵な女性でした。
ちょうど入れ替わりもののミステリーを読んだばかりだったのもあって、マリアがガラシャと瓜二つという設定が出てきたときからオチは予想できたけど。



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