【単行本】雨穴(2021)『変な家』飛鳥新社
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:雨穴発行年月日:2021年7月27日
出版社:飛鳥新社
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感想
★★☆☆☆図書館本
ある日、ツイッターのTL に「差出人不明の仕送り」という読み物が流れてきまして。
これが結構面白かったのでついつい他の記事も読んでいたときに知ったのが、この「変な家」という作品。
上記作品と同じ、雨穴というライターさんの作品で、「オモコロ」というWebメディアに掲載されています。
YouTube版もありますよ~
不思議な間取りの家の謎を解き明かすというストーリーで、本書の第一章がWebに掲載されている内容に当たります。
Web作品の続編が書籍化されたというわけですね。
ただなあ……
Web版を読んだときは、設計士の憶測に「んなアホな」とツッコみながらも、家の近くでバラバラ遺体が見つかったという結末になんとなく気味の悪さを感じて楽しむことができたのですが、書籍版は本当にこの憶測がいつの間にか事実となってストーリーが展開していくもんだから、読み進めていくうちにげんなり。
だいたいなぜ売りに出された家なのに、部屋の用途が分かるんだ( ̄▽ ̄)
台所、浴室等はともかく、他の部屋が寝室、子供部屋かどうかなんて分からんだろ。
ベッド置いたまま売りに出したの?前住人のベッドなんか要らんわい(;^ω^)
で、変な家の背景にあったのが旧家の因習というのも、現実味がなくてなんだかなーって感じ。
書籍化のために、Webで完結した作品に無理に続きを作ったようにしか思えず、第二章以降はどうも蛇足感が否めなかったです。
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