【単行本】久坂部羊(2017)『院長選挙』幻冬舎
※当ブログの記事は全てネタバレ前提で書いていますのでご注意ください。
作品情報
著者:幻冬舎発行年月日:2017年8月25日
出版社:幻冬舎
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感想
★★★☆☆図書館本
面白かったー!
大学病院の院長が突然死したことにより、4人の副院長たちが新しい院長の座を巡って対立している。
となれば、病院内の権力闘争や複雑な人間関係を描いた医療ミステリー……かと思いきや、ブラックコメディ全開のドタバタ劇でした(笑)
しっかし、小説として読んでいる分には面白いけど自分が患者ならたまらんな、この病院/(^o^)\
院長候補の教授たちは4人とも、患者のことなんか二の次、三の次なんだから。しかも全員、自分の診療科が一番だと考えて、他の科はボロカスに貶すし。
そういえば某失敗しない女医のドラマでも今シーズンは内科と外科が対立してますね。
一方で、私たち患者側も病院や医師に完璧を求めすぎだよなーと思わされました。
このコロナ禍で身にしみて感じたことですが、人間の体のことなんて分からないことだらけですもんね。
とは言え、それでも医療ミスをなくす努力はしてほしいですけどね。
「たいていの薬はそれほど効果もないかわりに危険性もないのです。」という薬剤師の言葉は身も蓋もなさすぎて笑ってしまいました( ̄▽ ̄)
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