【文庫本】井上靖(2021)『利休の死―戦国時代小説集』中央公論新社
作品情報
著者:井上靖発行年月日:2021年1月25日
出版社:中央公論新社
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感想
★★★☆☆図書館本
返却期限に追われて慌てて読んだので、後半の作品になるにつれて流し読みに(^^;)
でも後半の作品ほど私には面白くて、引き込まれましたよ~!
表題作の「利休の死」は特に、うまく表現できなくてもどかしいんですが、静謐で美しい物語だと感じました。
井上靖作品は『風林火山』しか読んだことなくて。
そのときも感じたことですが、この本の作品も文章が端正で、それでいて情熱もあって、味わい深い物語ばかりでした。
松永久秀の「平蜘蛛の釜」への執着は恐れ入ったなあ。
お姫さま好きだし、『風林火山』の影響で武田家贔屓なので、「信松尼記」はしんみりと胸に染みるものがありました。
運命に翻弄された女性という点では、「信康自刃」「佐治与九郎覚書」も好き。
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