【単行本】麻耶雄嵩(2015)『あぶない叔父さん』新潮社
作品情報
著者:麻耶雄嵩発行年月日:2015年4月20日
出版社:新潮社
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感想
★★★★☆図書館本
私、これめっちゃ好きだわ~!
高校生主人公の周りで殺人事件が起き、それを聞いた主人公の叔父さんが真相を明らかにする、という形で進行するミステリー。
なんでも屋をやっている叔父さんがいかにも金田一風だから、「なるほど、この人が探偵役なのね。」と思いきや……
叔父さんったら、事故とはいえ人殺してますやん!!
「犯人、お前かよ!」って盛大にツッコミました(笑)
しかもこの叔父さん。人を死なせてしまったのは、まあ事故だから仕方ないとして、その後ですよ!
通報するどころか平然と証拠隠滅を図り、なんだったら冤罪さえ生み出そうとしている。
それも決して悪意はなくて、むしろ善意で行っているんだから始末が悪いですよねー。
本当にタイトル通りの「あぶない叔父さん」でした。
とにかく叔父さんに唖然としっぱなしでしたが、そんな叔父さんを純粋に慕っている主人公も大概あぶない奴ですね。
そしてそんな二人を面白いと思ってしまう私も、相当倫理観が欠如しているのかもしれない( ̄▽ ̄)
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